7月1日(土曜日)開催、第29期第2回研究例会のご案内
研究活動委員会
来る7月1日(土)、研究例会を開催いたします。ご報告いただくのは、宮地弘子さんと谷川千佳子さんのお二人です。ご報告のタイトル・要旨は以下の通りです。皆様の積極的なご参加をお待ちしております。
日時: 7月1日(土) 15時30分~18時
場所:青山学院大学青山キャンパス17号館7階 17708教室
アクセス案内: http://www.aoyama.ac.jp/outline/campus/access.html
キャンパス案内: http://www.aoyama.ac.jp/outline/campus/aoyama.html
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【第一報告】
報告者: 宮地弘子 氏 (杏林大学非常勤講師)
報告タイトル: IT労働における自律のパラドクス――日本の「ものづくり」と裁量的労働の交叉がはらむ危険性
報告要旨:
本報告が取り扱うのは、ソフトウェア開発労働をめぐるきわめて奇妙な現象である。エンジニアたちは誰に命令されたわけでもなく、時に燃え尽きにいたるほど自発的に労働に邁進しているのだ。そこに見出すことができるのは、どのようなメカニズムだろうか。当事者の語りの分析というユニークなアプローチから始まった研究の成果を報告し、仕事の特質、産業の歴史、日本の特殊性にまで目を配りながら、そのメカニズムの解読を試みる。
【第二報告】
報告者: 谷川千佳子 氏 (北海道教育大学非常勤講師)
報告タイトル: 病院看護の労働編成と人材育成
報告要旨:
日本の看護労働市場はこれまで4度の「看護師不足」問題に直面している。常態的な労働力不足下で、医療施設ではどのように看護サービスを生産する体制を取り、看護人材の育成にあたっているのか。7対1入院基本料診療報酬制度が導入された2006年以降の看護の労働編成の特徴を人材育成の実態とあわせて確認することを本報告の目的とする。